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胃潰瘍

自分の胃液によって、胃・十二指腸の粘膜を自己消化してしまい、部分的に組織の欠損が起きた状態が、胃・十二指腸潰瘍で、消化性潰瘍とも呼ばれています。胃潰瘍は、中年以降に多く、また、十二指腸潰瘍は、青年・壮年に多くみられます。男女差では、男性に多いのが特徴です。

消化性潰瘍と一口にいっても、短期間で治るもの、手術が必要なものなど、程度によって治療の方法は異なります。精神的ストレスが、多くは、その主因であるため、胃・十二指腸潰瘍の治療や再発防止には、医師の指示のもとで、しっかりした治療を受けなければなりません。

最近、欧米ではヘリコバクター菌(Helicobacter pylori)が胃潰瘍や十二指腸潰瘍の再発や悪化に関係があるとされ、その除菌治療が十二指腸潰瘍の再発防止に極めて有効とする報告が数多くなされています。一方、胃潰瘍では除菌と再発防止の関連は十二指腸潰瘍ほどはっきりした成績は得られていません。現在のところわが国ではヘリコバクター除菌の是非についてのコンセンサスは得られていませんが、ヘリコバクターの影響がある症例も現実で、今後の課題でしょう。


一過性脳虚血発作

これは特殊な脳卒中とも言えます。手や足に力が入らないとか、言葉がうまく喋れないなどの症状が生じるのですが、それが普通の脳卒中のように何週間あるいは何カ月と続くのではなく、ごく短時間で元通りになおってしまうのです。すぐに治るので大したことはないと考えがちですがこれが大きな病気の前ぶれのことがあるのです。

つまり脳へ行く血管や脳の血管そのものが細くなってつまりかけていると、一時的に手足が麻痺することがあるのです。このほか、心臓や心臓の近くの太い血管の壁に付いている血の塊などがはがれてその先の血管をつめてしまうことがあります。その血の塊がすぐ溶けて再び血が流れ出すと動かなかった手足が動くようになります。

しかし、このような症状を放って置くと最後には手足や言葉の障害が回復しないことがあります。ちょうど何回も前ぶれの小さな地震を繰り返してうちに大地震が襲ってくるのににています。地震は今のところ止めようがありませんが、この一過性脳虚血発作は治療が可能です。



いびきと睡眠時無呼吸症候群

いびきの発声源はのど(上気道)です。狭いのどに無理やり空気を通そうとするといびきが生じます。いびきをかく事自体病的な状態といえます。

毎日とる睡眠は身体のコンデイションに影響されます。たとえば、深酒をしたり、過労があれば、いびきをかく方はいるでしょう。でも何があってもいびきを常習する方、とりわけ、いびきといびきの間に息がとまってしまう、そんないびきをかく方は睡眠時無呼吸症候群の可能性があり、要注意です。

こういったいびきはご自分ではなかなか気が付きません。なぜなら睡眠中だからです。



いぼ(ウイルス性疣贅、老人性疣贅)/みずいぼ(伝染性軟属腫)

いぼは、表面がざらざらしたしこりですが、いぼウイルス(ヒト乳頭腫ウイルス)によって起こるウイルス性いぼ(ウイルス性疣贅〈ゆうぜい〉)と、皮膚の老化によって生じる老人性いぼ(老人性疣贅=脂漏〈しろう〉性角化症)があります。

1)ウイルス性いぼ
ヒト乳頭腫ウイルスには100種類以上の型があり、一方ウイルス性疣贅もいくつかの臨床病型がありますが、ウイルス型と臨床病型は関連します。また、ヒト乳頭腫ウイルスは子宮頸ガンやある種の皮膚ガンの原因として有名ですが、ガンを起こすヒト乳頭腫ウイルスの型は特定のものであって、通常のウイルス性いぼがガンに進展するわけではありません。ヒト乳頭腫ウイルスは直接接触で伝染します。

2)老人性いぼ
老人性いぼは皮膚の老化が関係します。年齢と紫外線にさらされることにより老化した表皮の細胞は新陳代謝がうまくできずにメラニンをためこんでしまいます。これが老人性しみですが、この表皮細胞の異常が強くなり腫瘍(しゅよう)にまでなったものが老人性いぼで、老人性いぼは良性皮膚腫瘍の一種です。

3)みずいぼ
みずいぼ(伝染性軟属腫)は表面がつるっとした小さなしこりですが、これは伝染性軟属腫ウイルスというまったく別のウイルスが原因です。これも直接接触で伝染します。



インフルエンザ/流感(流行性感冒)(小児)

インフルエンザウイルスの感染による病気です。インフルエンザウイルスはオルソミクソウイルス属に分類されます。A型、B型、C型の3つの型に分かれますが、大きな流行に関係するのはこのうちのA型とB型です。流行は世界中でみられ、歴史上も2000年以上前の記録で確認されています。

インフルエンザという名前の由来は、15世紀のイタリアで当時の大流行を「星の影響(influence)」といったことによるといわれています。インフルエンザウイルスは流行のたびに抗原型が変異していくため同じ人が何度でも罹患(りかん)しますし、20〜30年に一度は世界的な大流行が起こっています。

20世紀最後の大きな流行は1968年の「香港かぜ」でした。日本国内の流行は一般に冬から春先にかけてみられます。潜伏期間は1〜3日と比較的短く、このため爆発的な流行となりがちで、冬場の学級閉鎖の主な原因となっています。




インフルエンザ菌感染症(肺炎、髄膜炎等)

インフルエンザ菌はヘモフィルス属の中の代表的菌種であり、グラム陰性小桿菌(しょうかんきん)です。その感染症は呼吸器、髄膜(ずいまく)、中耳などの化膿性疾患としてみられる頻度が高く、その中でもとくに慢性呼吸器感染症、小児・幼児の化膿性髄膜炎の原因菌として最も重要なものです。

インフルエンザ菌の莢膜(きょうまく)抗原はtype aからfに分けられます。なかでもtype b(Hib)の病原性が強く、Hibは5歳以下の小児細菌性髄膜炎の主要な起炎菌です



EBウイルス感染症(伝染性単核球症)

肝脾腫、リンパ節腫大、高γグロブリン血症、肝炎、持続する発熱などが主な症状で、致命率が高い。
EBウイルス感染の活動性が数ヶ月以上わたって持続し、EBウイルス感染細胞あるいは、EBウイルスゲノム量が増加している状態である。そのために、発熱、種々の臓器障害、リンパ増殖症が出現する。

基本的には細胞性免疫不全状態があり、EBウイルスの感染形式は基本的には潜伏感染であるが、伝染性単核症と同様にウイルス産生のlytic infectionが混在している。さらに、一部の症例ではEBウイルスが単クローン性であることも明らかにされつつあり、腫瘍と反応性疾患の狭間にある疾患である。




胃ガン

胃の粘膜にがん細胞が生じます。噴門(胃の入り口)や幽門(胃の出口)にできるものも含みます。放置しておくと、転移を起こしてほかの臓器へも広がっていきます。日本人に発生するガンの中で多いのがこの胃ガンですが、近年になってやや減少の傾向を見せています。死亡率では、男性は肺がんに続いて2番目。女性では1番目です。



咽喉頭異常感症

喉や口の奥に「何か引っかかった感じがする!飲み込むとき何かできてる感じがする!」てことありますよね。風邪を引いたときや喉に炎症が起こった時なら特に問題はありません。炎症所見と症状に因果関係があるのですから。ところが、風邪を引いているわけでもないのに喉の異常感が数ヶ月にわたって続いている人はやや問題があります。実際に日常の診療ではこの症状はちょくちょくみられます。

実際に診察してみると“正常所見”ということはよくあります。こような人を(咽喉頭異常感症)と言います。風邪などのときに喉が調子悪くなったのをきっかけにして咽喉頭の異常感が持続してしまうのです。このような状態になる人は、真面目で几帳面な性格の人が多く、裏返して言えば、気にしやすく、くよくよする人に多い傾向があります。ひどくなると、ある意味“神経症・ノイローゼ”の範疇にはいります。このような場合、精神安定剤や抗うつ剤がとても有効なことがあります。




一過性全健忘

一過性全健忘(TGA)は一時的に記憶のみが障害される病気で、通常24時間以内に治ってしまいます。発作は突然に生じ、発作中新たな記憶の形成がまったくできないのが特徴です。原因はまだはっきりわかっていませんが、経過は良好です。再発率は25%以下で、3回以上の発作の頻度は3%以下です。中年以降に発症します。



溢流性尿失禁


尿を出しきることが出来ないために残尿がもれてくるのが溢流性尿失禁です。対応方法は尿が出ない原因をとりのぞく治療と、残尿を無くす治療があります。




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